習字のお手本を用意する方法と、美のポイント

「習字を独学で勉強したい」、「気が向いたときに少しだけ書いて練習したい」・・・そんな時に無料で手軽にしっかりしたお手本を準備する方法が、楷書フォントの活用です。 

 

こんな方にも楷書フォントでの字の練習はおすすめです。

・本屋の習字関係書籍を見たが、どれが良いかわからない。

・習字教室に行く時間も気力もないし、そもそも、どの教室の先生が良いかわからない。

・あまりお金をかけずに始めたい。

・どうせ練習するなら、自分の書きたい言葉の手本で練習したい。 

 

 

パソコンの楷書系フォントから好みの書体を選ぶ

 「教科書体」や「正楷書体」など、楷書系のフォントには完成度が高くて手本として活用できるものがあります。始筆の形、終筆の形、ハネの形、払いの形、折れの形、どこを見てもきれいな形なので、習字初心者の方が、日常書く文字を美しく整った字にするためのお手本として十分な価値があると思います。

 

 上記のフォントはあくまでも一例で、あなたのパソコンにもっと美しいと思える楷書系フォントがあれば、それをご選択ください。 

 

 

早速、手本を準備してみる

 ワード系のソフトで、手本にしたい楷書フォントで好きな語句を打ち込み、大きなサイズでプリントアウトすれば、お手本の完成です。小筆や筆ペンでの練習であれば、数センチ四方の文字サイズになるようにしましょう。細すぎるようでしたら、太字にしてください。 

 

 もしプリンターが無ければ、モニターを見ながらでも十分練習は可能です。

 

 

 

 

 

フォントの字形をより美しくする方法

 楷書フォントをより美しくする方法があります。できればこのポイントも頭に入れてください。難しすぎるとお感じの方は、この応用編は全く無視してくださって結構です。

 

 

1.基本的に正方形はダメ。ひし形、長方形、台形などのシルエットにすべし!

 フォントの宿命で、ほとんど全ての字が正方形にきっちり収まるように作成されています。均整のとれた読みやすい字ですが、それぞれの字の特性は殺しています。

 

 しかし、少し改良を施すことで、より魅力的な字形になり習字の手本としての価値が上がります。下記は、その方法です。

 

●どこか一本(一画)、長く書く(長く書けそうな画がない字の場合は、あきらめる。)

●扁平、縦長、ひし形、台形など、正方形以外のシルエットになるように書く

 

ご自分の感性で「この線はもっと長~く書いてみよう」とか「この線は短く書いて、全体をもっと扁平にしよう」といった具合に、実験的に変化を加えてみてください。そうすることで、正方形のシルエットのときにはなかった、メリハリの効いた美しい字にすることができます。このメリハリが大事なのです。

 

沢山書いているうちに、どうすれば魅力的になるかのコツがつかめてきます。コツがつかめて、あらゆる文字を美しく書く能力へと成長していきます。

 

 

「橋」の字を例にしてみます。

 

 

・木の横画を左へ長くしてみました。

・右払いを長くしてみました。

・その下の部分を少し扁平になるようにしてみました。

 

 フォントそのままでも十分優れたお手本になりますが、さらに美しい字を目指すならば、こういった「字形の調整・改良」がポイントになります。難しくありません。要するに、正方形っぽさを無くすということと、線の長さにメリハリをつけること、これだけで良いです。

 

 

2.「口」「日」「目」「月」「田」といったパーツの左上は隙間をあける

フォントでは『口』などの左上部分はきっちり隙間なくデザインされているものが多いですが、書き文字においては少し隙間を開けて書くのが美の基本です。

 

赤〇は隙間をあけるべき場所
赤〇は隙間をあけるべき場所